静寂の渦の淵で

観念の温い胎に在る。己惚れ、己を欺き、でも、だったらどうした。と行く先さえ私は知らない。美しいもの凡てを引き千切って喰らい尽くしたい。なぜ宇宙の深遠はこの醜悪な輪郭を飲み込んではくれないのだろう。自分(或は自分だと思っているもの)が何だかなんて、生きているのかどうかさえどうでもよかった、でも、その詩を書く人が、「僕はそこにもいる」というんだよ。