暇を持て余してぼやぼやしているような時でないと、若しくはそのような怠惰な空間でなければ、詩想など何一つ浮かびはしないのだなとつくづく思う。何一つ生み出せない中でしかし機会には恵まれている、申し訳ないと思う、言い訳がましいかもしれないが、振り返ってみれば殆ど「何かを完成させなければならない」義務感で書き上がったようなものばかりだった。そして今現在もそうであると思う。ただ生きていても何も思い付かないので、ただ、出鱈目を書き殴って、ただ、それだけだ。貧相な過去と比べてさえ衰えたことを否定しない、が、(感覚を維持できないんだよな、春、或は夏を煮た……長期休暇のような。