本当は、携帯も置いて一週間くらい田舎に帰省したい。ひたすらに読書をし、時折散歩へ出かけ、日が落ちたら無音の夜に眠りたい。それはとても美しく安らかな生活であろうと思う。そして実際にはとても難しい。3日でも、一週間でも、一か月でも、それは一括りに長居となって醜悪さを生みだす。或は醜悪さへと戻ってしまう。そういう面倒を私はしたくないと思い、逃避し、今はまた、ここにさえ居たくない。